道の駅「山崎」の話


 

2013年4月1日、1つの道の駅が登録抹消となってしまいました。

 

それが兵庫県の「山崎」です。

2004年3月30日に登録抹消となった京都府の「茶処 和束」に次ぐ廃駅第2号ということになります。

 

私が廃駅の情報を知ったのは2012年の秋頃のこと。

道の駅記念きっぷの製造元である株式会社アプトのHPに、道の駅山崎が2013年3月で閉駅になるという情報が掲載されたのです。

 

「閉駅」って、単なる管理者変更等に伴う休業のことなのか?それとも登録抹消ということなのか?

道の駅に電話して確認したところ、2013年3月31日をもって営業を終了し、国交省から正式に登録抹消されるとのこと。

これは早く行かねば!と思い、何とか閉店2週間前の3月16日に訪問することができました。

 

ちなみに、閉店記念の特別きっぷも発行されましたからきっぷコレクターは閉駅のことを知っていたと思いますが、アプトのHP以外には全然情報がなかったので、きっぷを集めていない方の多くは登録抹消されるのを知らなかったのではないでしょうか。

 

道の駅山崎 標識

 

道の駅山崎は兵庫県西部の宍粟(しそう)市、中国自動車道・山崎ICから近い市街地にありました。

アクセスは良いですが、右折レーンもなく入口が分かりにくかったです。

向かいにはJAの施設があり、こちらの方が大きくて賑わっていました。

 

道の駅山崎 標識

 

道路標識

 

「山崎」は濁らずに「やまさき」と読みます。

道の駅山崎

 

駅舎

 

規模はあまり大きくありません。

館内は右半分が特産物販売所、左半分がレストラン「鹿の蔵(かのくら)」です。

メインはレストランのようで、道の駅の規模の割には広く、綺麗な店内でした。

道の駅山崎 登録証

 

登録証

 

特産品販売所とレストランの間の情報コーナーに掲げられていました。

登録第28002号。1993年の第1回登録で兵庫県第2号の道の駅として登録された歴史ある道の駅です。

 

スタンプは近畿では珍しく、統一デザインの他にオリジナルのが2種類と、日付印もありました。

記念きっぷ、マグネット、スタンプ缶バッジなども販売していたようですが、私が行った時には残念ながら全て売り切れでした。

でも、閉店記念の特別きっぷ「今までありがとう記念きっぷ」だけ残っていて、無事にゲットすることができました。

 

 

猪鹿鳥(いのしかちょう)丼(揖保乃糸のにゅう麺付き)

 

レストランでの食事が特別きっぷの配布条件でしたので、こちらを頂きました。

猪鹿鳥丼はご飯が進む味付けで美味しい!

これが最初で最後か…、と寂しさを感じながら、よく味わって完食しました。

 

他にも色々写真を撮ったのでまとめて掲載します。

廃駅と分かっていたのでいつもより多めに撮影しています(^^;

 

店内の写真は駅員さんの許可を得て撮影しました。売店、レストランともに快くOKしてくれました。

 

道の駅山崎 跡地

 

登録抹消は、土地の賃貸借契約の満了が理由だそうです。

でもそれだけでなく、市街地で周辺に店舗も多くて、小規模の道の駅にはお客さんがあまり入らなかったという理由もあるのかな、なんて想像しています。

 

閉店後しばらくは残されていた駅舎も、現在は写真のとおり取り壊されて更地になってしまいました(2019年8月撮影)。

小さいながらも雰囲気は悪くない駅でしたので、廃駅となってしまったのはとても残念です。