道の駅に登録されると、国交省から登録証が交付されます。
真ん中に駅名、その下に所在地や登録番号、登録年月日などが書かれていて、駅名の上には道の駅シンボルマークが浮き出し加工されています。
私は各道の駅でこの登録証の写真を撮って集めています。
道の駅登録・案内要綱には「登録証を施設内に見やすいように掲示するものとする」とあり、大体の道の駅では売店や情報コーナーに掲示されているのですが、中には事務所で保管している駅もあり、なかなか見つからず施設内をあちこち探し回ることもしばしば。
登録証を撮影するマニアは少なからずいるようで、駅員さんも慣れた様子で「どうぞー」と快く撮らせてくれることが多いですが、怪訝な顔をされることもあります。(そりゃそうですよね…)
このページでは各地のいろいろな登録証を紹介します。
※店内撮影禁止の駅もありますので、店内にある登録証を撮影する時は許可を取るようにしましょう。
京都府「和」
日本一駅名が短い駅。
漢字1文字は京都府の「和」と熊本県の「錦」の2駅だけです。
登録証もシンプルに見えます。
千葉県「むつざわスマートウェルネスタウン・道の駅・つどいの郷」
日本一駅名が長い駅。
「つどいの郷むつざわ」から改称したことで、滋賀県の「東近江市あいとうマーガレットステーション」を抜いて日本一長い駅名となりました。
登録証の駅名も1行では収まりきらず、小さい文字で2行になっています。
石川県「しらやまさん」
「さん」の部分だけ文字が小さくなっています。
「しらやまさん」は道の駅の近くにある白山比咩(しらやまひめ)神社の愛称で、標識やスタンプ、記念きっぷの駅名表記も「しらやまさん」となっていますが、登録証までそうなっているとは。
新潟県「漢学の里しただ」
シンボルマークが青色。
同じような登録証は全国にいくつかあり、古い駅に多い傾向があります。
マークが青い理由は駅員さんも知らないようですが、おそらくこの登録証はコピーで、コピーするとマークの浮き出しが分からなくなってしまうため、青く塗ったものと思われます。
登録証の原本(青くないもの)は役場で保管されている可能性が高いです。
北海道の「三笠」は原本が事務所で保管されていました。
山口県「阿武町」
シンボルマークが緑色。
これもコピーと思われますが、緑色に塗られているのは全国でここだけです。
兵庫県「山崎」
2013年4月1日に登録取消(抹消)となった道の駅山崎の登録証です。
廃駅になると登録証は撮れなくなってしまいます。
2004年3月30日に登録取消となった道の駅茶処 和束の登録証は、私は持っていません。
写真を撮られた方がいれば、とても貴重だと思います。
北海道「足寄湖」
2022年1月31日に、北海道の道の駅足寄湖と道の駅フォーレスト276大滝の2駅が同時に登録取消となりました。
道の駅足寄湖は無人の小屋の中に登録証が飾ってありましたが、現在は撤去されています。
北海道「フォーレスト276大滝」
道の駅フォーレスト276大滝は廃駅になる数年前から休業していて、登録証は撮れない状態だったようです。
千葉県「ローズマリー公園」
市町村合併やリニューアルにより駅名が変更されることがあります。
道の駅ローズマリー公園も登録時は「ローズマリー公園・丸山町」という名称でした。
駅名が変わっても登録証は再発行されず、現在も旧称の登録証が掲示されています。
埼玉県「かぞわたらせ」
「きたかわべ」から名称変更。
こちらは新名称の登録証が再発行されています。
再発行されたりされなかったりするのはどうしてなんでしょうね。
香川県「香南楽湯」
よく見ると登録年月日の下に名称変更年月日が記載されています。
このパターンは新潟県の「新潟ふるさと村」と香川県の「香南楽湯」の2駅だけ。
道の駅香南楽湯が登録時は「こうなん」という名称だったことはあまり知られていません。
北海道「うたしないチロルの湯」
平仮名で「うたしない」が正しいはずですが、登録証は漢字で「歌志内」。
登録当初は漢字表記だったのでしょうか。
名称が変更されたのかよく分からない駅がたまにあります。
岐阜県「みのかも」
「日本昭和村」から改称しましたが登録証は再発行されず、新名称を上に貼るという独自の対応を取っています。
北海道「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」
旧称は「中湧別」。
シンボルマークの浮き出しもあって本物の登録証に見えますが、よく見ると「登録証」の文字や道路局長印がありません。
おそらく町が独自に作成したのでしょう。
湧別町中湧別出張所で尋ねてみましたが、原本は無いそうです。
ちなみに、下の方には「上は平成5年2月23日付けで『道の駅』の登録を受け、平成15年8月8日に駅名の変更を受けました。」と書いてあります。
登録を受けたのは、正しくは平成5年4月22日ですよね。
岐阜県「白山文化の里長滝」
旧称は「白鳥」。
ここも新名称の登録証は発行されなかったようで、道の駅白鳥の登録証と並べてこれが掲げられています。
下の方には「登録第21007号 道の駅「白鳥」は、平成30年3月23日付商観第56号登録事項等変更届により、上記道の駅「白山文化の里長滝」へと改称となりました。」と書いてあります。
山形県「たかはた」
山形県の道の駅には木製の登録証があります。
どういう経緯で作られたのかは不明ですが、面白い取り組みです。
もちろん通常の紙の登録証もあり、同じ場所に飾っている駅もあれば、別の場所に飾っている駅もあります。
平成19年登録の「白鷹ヤナ公園」までは作成されていますが、それ以降は作るのをやめてしまったみたいで残念です。
ちなみに、「おおえ」だけなぜか木製がありません。
1駅だけ作られなかったとは考えにくいので、行方不明になってしまったのかもしれませんね。
長野県「上田 道と川の駅」
ここには独自の木製登録証があります。
上田 道と川の駅といえば、登録からオープンまでに約12年かかった日本一難産の道の駅。
登録証もその間に行方不明になってしまい、オープンするのに登録証が無いとマズいということでこれを作ったのだとか。
その後、原本も無事見つかり、道の駅に掲示されています。
兵庫県「播磨いちのみや」
ここも独自の木製登録証があります。
作成された経緯は分かりません。
道の駅周辺地域が木材の産地だからでしょうか。
以前は原本も店内に掲示してあったのですが、行方不明になり現在はこの木製だけです。
(額にも入れずラミネートして画鋲で留めているだけだったので、外れてどこかにいってしまったのかも…)
愛媛県「ひろた」
四国の道の駅には金属製の登録証があります。
四国全県にあり、1996年の第11回登録まで作成されています。
こちらも昔のことで、作成された経緯を知る人はいないようです。
四国の古い道の駅でも、金属製登録証が無い駅もあります。
屋外や目立たない場所に掲示されていたりするので、誰も発見できていないだけかもしれません。
逆に、「鷲の里」「宍喰温泉」「マイントピア別子」「ふたみ」「四万十大正」の5駅は原本が行方不明で、金属製のみ掲示されています。
広島県「みはら神明の里」
ここは独自のレプリカが屋内と屋外の2ヶ所に飾ってあります。
原本は市役所で保管されています。
和歌山県「海南サクアス」
作成された経緯は不明ですが、オリジナルの登録証がありました。
道の駅マークではなく海南サクアスのロゴマークになっていますが、下の方に書いてある文章などは登録証と同じです。
新潟県「まつだいふるさと会館」
ここにはなんと石でできた登録証があります。
駅舎の前にある石碑の裏に彫られているので気付きにくいですが要チェックです。
どこにあるか分からない登録証探しは容易ではなく、宝探しみたいな感覚になりますが、駅員さんや役場の方の協力、収集家仲間の情報のお陰もあり、なんとか全駅分撮影することができました。
登録証撮影をきっかけに駅員さんとお話するのも楽しみの一つです。
駅名の由来などを訊いてみると、意外な発見があるかもしれません。
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